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アーレンレンズの加工について

光に対する感受性が強すぎるために、「読み」に困難を呈する「アーレンシンドローム」「光感受性障害」などと呼ばれる特性を持たれるかたがおられます。

その対処法として、「アーレンレンズ」というカラーレンズが使われることがあります。

この「アーレンレンズ」は、現在国内では筑波大学でのみ処方されているものですが、

 




(アーレンレンズの一例。カラーは個人個人で異なります)



↑の画像のように、丸い生地でアメリカから送られてくるので、これをフレームに組み込む加工が必要になります。

これは、通常は眼鏡店での業務になりますので、

アーレンレンズを購入されたかたは、レンズを眼鏡店に持ち込んで加工依頼をすることになるのですが、多くの眼鏡店は加工を断ります。

レンズの素性がわかりませんし、加工中に破損した時に自店で取り扱いがなければ、その後の対応ができません。

いろいろとリスクが大きいからです。

アーレンレンズに限らず、他店購入の新品レンズの枠入れ加工は、引き受けないお店が大半と思います。


当店も、どこかで購入された一般的なレンズをフレームに組み込んでほしい、と言われたら、お断りしています。

ですが、アーレンレンズに関しては、これを必要とする背景を考慮して、基本的にはお引き受けするようにしています。


ただし、大変恐縮ですが、下記について、あらかじめご了解をいただいております。

●万一、破損してしまった場合、当店はその責任を負いません

●落ち着いて加工をしたいので、原則として即日加工は承っておりません。

後日のご来店、もしくは郵送によるお引渡しになります。

●どんなフレームにも組み込めるわけではございません。

2015年4月の時点で、筑波大学がアメリカにオーダーしているアーレンレンズは、

屈折率1.50 ノンコートの平面(度なし)レンズです。

「ふちなし」や「ナイロール」への加工は素材の耐久性の観点からお断りしております。

専門的な話になりますが、アーレンレンズはレンズカーブが4カーブないし6カーブですので、このカーブに合わせることのできないフレームへの加工はお断りしております。

●加工手数料を頂戴いたします。料金は直接お尋ねください。

●店長が対応しますので、ご来店の前に、ご連絡をください。(ごくごく稀に、店長不在のことがございますので)

●度なしでは視力が得られない場合は、コンタクトレンズやメガネを装用した上からアーレンレンズを装用することになります。

ご使用のメガネの上から使いたいという場合、当店では下記のどちらかをご紹介しております。


お使いの眼鏡に、そのまま取り付けるクリップオンタイプ。

手軽ですが、重たくなります。

サイズは2種類ありますが、デザインは1種類です。

現在はナイロールタイプに仕様変更されています。

レンズ素材との関係で、レンズのコバが欠けやすいという欠点があることをご承知おきください。




東海光学の遮光眼鏡フレーム「ビューナル」のレンズを外して、そこにアーレンレンズを組み込みます。

メガネの上から装用できるかたが多いですが、骨格に由来しますので合わないかたもいます。

なお、これは苦肉の策であり、東海光学が、このような使い方を推奨しているわけではありません。


当店よりも融通の利く、加工を引き受けてくれるお店も、探せば結構あると思います。

ご遠方のかたは、均一価格ショップをはじめとする価格訴求の強いお店ではなく、地域で古くからやられているようなお店を、根気よくあたってみてはいかがでしょうか。

なお、当店店長は、アーレンシンドロームを専門的に研究してきているわけではありませんので、アーレンシンドローム全般に関するご質問にはお答えすることができません。

アーレンシンドロームに関しては、筑波大学の研究室へお願いします。

こちらより、PDFフィルをご覧いてただけます。

アーレンレンズではなくても、カラーフィルターを使用することで、読みやすくなるかたもいらっしゃるようです。

細かなアドバイスはできませんが、カラーフィルターのサンプル(一部在庫あり)がございますので、お試しいただくことも可能です。






※アーレンシンドロームのかたは、混み入った文字列が苦手なことも多いので、このページはできるだけ行間をあけて作製しております。



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